選択(PHPより)
事にあたって、ある点を改善すると、違うところに不都合が生じてくる。その不都合を克服しようとすると、また別の問題が生まれてくる。何事も”すべてよし”というわけにはいかないのが、世の習いと言えよう。
もちろん、あらゆる面で、満点を目指すのは、大事なことなので、最初から妥協していたのでは、進歩向上は望めない。しかし、完璧を求めるあまり、あれもこれもと欲張れば、結局、何もかもが中途半端になってしかねない。
優先順位を過たないように、まずは、今自らが、最も重きを置くべきもの、大切にすべきものを見極め、他の要素について、次に取り組む課題としていく。そうした選択の連続が、お互いの日々であり、その集積が人生というものではないか。
あの選択は失敗だったと思うこともあろう。そんな時は、2度と同じ失敗は繰り返さないこと。
失敗を失敗に終わらせず、自分の選択の結果から、しっかり学び、次に生かしていけばよい。
何をすて、何を取るか今年こそは、大きく国政から小さくは日々の暮らしまで、お互い良い選択を重ねたい。
(PHPより抜粋)