一期一会

今回もPHPより「一期一会」を記載させていただきいます。

 初めて目にしたときは息をのむはどの感動した景色も、何度も見ているうちにあたりまえになってくる。

最初は世の中にこんなおいしいものがあったのかと、感激して、食べたのに、何度か重なるとあまり喜びを感じなくなる。

 同様に、望みの会社や学校に入れたことで、感激し、精一杯頑張ろうと心に期していたはずが、いつの間にか感謝の気持ちを忘れ、仕事や勉強に取り組む意欲も低下してくる。

 これはお互い人間の一面ともいえよう。

 だが、いま目の前にあるのは、この瞬間しかない景色であり、料理である。心して、見、味わえば、微妙な変化や違いが必ずある。すべてが、一期一会。そう思いを定めて、初めての時のように新鮮な気持ちで受け止め、物事に取り組めば、そこから、思いがけない気づき、発見を見いだせよう。取り留めもなく、惰性にながされて毎日が過ぎていくといったこともなくなってくるに違いない。

 感動、感激の連続と積み重ねが人生に彩りを与え、生き生きとした日常をわが身と心にもたらすのである。