壁があるなら(PHPより)

今回は、PHPより抜粋させていただきました。

「壁があるなら」

ことに当たって、壁にぶち当たるたびに表情を曇らせ、落ち込む人がいる。その一方で、壁がたちはだかっても

動じず、乗り越えようと闘志を燃やす人もいる。

 考えてみると、自身が何がしかの夢の実現のために行動すれば、一度や二度、壁に阻まれるのは当然であろう。むしろ、もでぃ何の障害もなく夢が成り立つのであれば、それは元来、夢に値しない、一つの願望に過ぎなかったのではないだろうか。

 年の初め。自分の可能性を試すのが人生の意義だと思うのなら、まず大きな夢を持とう。同時に、その夢を阻む壁があるのなら、望むところだと心得よう。これから遭遇するたくさんの壁。高いものもあれば、分厚いものもあろう。絶望を感じることもあるかも知れない。けれども、それらは、いずれも人生の価値を高める演出の数々だと考えればよいのである。

 なぜなら、壁を越えるたびに、自分の可能性は劇的に広がるのだから。

壁があるのなら、それもまたよし。じっくり見定めて、とにかく越えてみようという気概を大切にしたい。