ホーミー教室とは?

・ホーミー教室について

ホーミー教室は、HSG(ホーミースタディグループ)が永年研究してきた、「住まいづくりとは何か?」を学ぶ場です。(これらの目的や活動全てをまとめて、ホーミーと呼んでいます。)

・ホーミー教室での主な内容

    • 幸福を生む住まいとは
    • 住宅が果たすべき正しい役割
    • 住宅と家族の相互関係について
    • マイホームの後悔しない造り方
    • 化学物質による室内汚染(住宅環境の改善システム)
    • 自然素材、エコロジー素材について
    • 三世代二所帯住宅のあるべき姿
    • 高齢者住宅について  他
    • ホーミースタディグループは、皆さんがいちばん求める、

「楽しい家庭とか明るい家庭」スタディ(研究)する

    グループです。 私達の業界には、何百というグループが存在しますが、どのグループも

 「どうしたら安く多く住宅を建てられるか?」
 「どうしたら儲かるか?」などの研究グループです。

その中で、私たちのホーミースタディグループは、自分達が作る住まいに住むご家族に、どうしたら末永く幸せに暮らしていただけるだろうかを考えます。 普通は、家を作れば、或いは完成すればこれで良し!というところでしょうが、ホーミースタディグループは、家に住んでみてどう暮らしていただくのかを、それこそバカ真面目に考え、研究するグループなのです。

  • ホーミーでは、日々の生活の場となる住まいこそが、人の最重要課題であると考え、住まいと人との関係性を追求します。

*詳しくは、「ホーミースタディグループ」のタグをクリックして見て下さい。

めざせ!みんなが幸せになる家づくり

めざせ!みんなが幸せになる家づくり

住宅を「買う」と「造る」は大違い!

家を建てよう!と思った時の最近の傾向として「買う」と「造る」を混同してしまっている人がほとんどだと思います。

「一生で一番高価な買い物」である住宅を購入するのですから自分は、何のために住宅を手に入れようとするのか?

はっきりとさせておかないと(ローンの返済不能とか)人生の破綻にもつながりかねません。

住宅を新築(または増築やリフォーム)しようとするときの「きっかけ

はいろいろだと思います。例えば、耐久性や安全性に問題はないものの現在住んでいる家が古くなったり、狭くなったり不便不都合になったなどの理由で

建て替える場合もあるでしょう。また、なんとなく訪れた展示場で住宅営業マンに積極的に勧められ、その熱意にほだされて、つい人情がらみで決心をした場合もあるでしょう。またある方は、投資的感覚で、土地建物の値上げや、値下げの機を見て求めようとされる場合もあるでしょう。

たしかに これらは、「住宅を買う(または、増築やリフォーム)きっかけ」には違いありませんが、「住宅を造る(または、増築やリフォーム)きっかけ」

ではないのです。読者の皆様の中には「?」と首をかしげる方もいらっしゃる

かと思いますが(お金は出て行くに違いないのですが)「買う」と「造る」を

混同してしまってはいかがなものか?と思います。

こうなってしまった状況には、住宅業界のほうにも責任があります。

「造る」より「買う」をあおりたてて「売れる住宅」を開発し宣伝し流通させてしまった経緯があり、原因であると思われます。

住宅とは自然環境の延長であり、家庭とは社会構成の最小単位。つまり社会の基本は家庭ではないでしょうか。その家族を取り巻く環境こそ住宅という建物であります。

では、住宅とは何か?不思議とこの問いに答えられる人はきわめて少ないのです。 次のように定義付けてしまいました。

「住宅とは、人間が人間らしい生活を営むために必要な機能と環境を合わせもつ建物である。」

さて、「人間らしい生活」とはどのような生活でしょうか。抽象的な見解かと思うが、「幸福な家庭生活」といえそうな気がします。そして、「幸福な家庭生活の条件」を次のように5つになると気づきました。

  1. 心身ともに健康であること
  2. 家族が平和で安心な家族であること
  3. 豊かな家計をたもつ家庭であること
  4. 子孫が繁栄する良い子供が育つこと
  5. 毎日を楽しく希望をもって暮らすこと

この条件なり原因が住まいという住環境とどのような相関関係があるか、科学(生活の知恵)で分析しなければなりません。昔から「気は人をつくる」(住まいは人格形成の場所)などといわれています。その理由を少しずつ解明してゆきたいと思います。(以上、序文簡略)

住宅は人間が住むだけの機能性をもっていればよいという建物ではありません。住む人の限りなき期待と夢を実現しなければならない生活環境です。どなた様も大金を出して求める住宅ですから、それなりの目的を持っていらっしゃることは当然だと思います。

その目的とは何でしょうか?幸福な家庭生活を永続させるためではないでしょうか。「いや、幸福なんて大袈裟なことは求めていませんよ。ただね、楽しい生活をしたいだけですよ。」

楽しい生活 ― これは幸福な生活を意味しますね。この点だけから言っても、「住宅の役割」は大きいことを御理解ください。

次からは、ホーミースタディグループの資料のホンの一部を列記させていただきます。

・空気の流れる家は、会話が弾み家族が仲良くなる

空気とは、大気、外気 熱気 冷気であり、雰囲気、気分 環境です。

雰囲気のいい家とは?・・・

 空気のいい家です。

  気持・元気・負けん気など気とは心です。

通気とは、自然に空気が流れること

・・通う空気

 ・・・心が通うことであり、

          心が通えば

家族の会話も増え楽しいものになります。

すなわち、空気が流れるということは、陽性の環境ですから、体にも、心(精神)にも良い影響や感化力を及ぼしてくれます。

・台所 間取り計画 最優先

住宅の計画で、台所を優先するプロの設計者は少ない。

台所を優先して計画することに、多くの人々は首をかしげるかもしれない。
しかし、家庭生活の根幹が、台所とすれば何も不思議なことではないのである。

住宅は、家庭生活が最も、快適であることが第一条件である。

その条件を満たすには、主婦中心主義の生活である。
なぜならば、主婦が心身ともに健康でなければ、家庭に幸せはありえない。

健康な主婦のそばに「お母さん」と子供たちが寄ってくる。
夫も「おい」とか「お前」とか言って妻のそばによってくる。

これが家庭円満な姿である。

つまり、台所のかたわらに家族全員が、集まってくる。
このようなことからも台所にもっと接近して、あるいは一緒に食堂がつくられ、居間もつくられる。

そうすることによって、家族の日常の対話が、良い環境で、行われることになる。

・環境の良い土地と良い環境の住まいとは違う

私たちが家探しをする時に、買い物や交通の便・閑静な住宅地・日当たりの良い土地・教育の環境など良い環境の立地の土地探しから始めませんか?

すなわち、良い環境の場所に住めば、良い子どもや家庭生活を送ることが出来ると理解しているからです。

本当にそうでしょうか?

住宅の設計とは、敷地のメリット・デメリットをよく理解して、建物の配置を決め、間取りを決め、床・壁・天井を決め、設備を決めて室内という新しい環境をつくることです。

いくら、良い環境の土地でも、住宅の環境設計を間違えると悪い環境の家をつくってしまうことになりますからことは重大です。

HSG資料より

・住宅計画のプロは住む人

住宅を新築(あるいは増築、改築)する場合の本当のプロは、いったい誰でしょうか。建築士でしょうか、それとも施工業者でしょうか。その答えは、「その住まいに住む人」です。

 私に言わせていただくなら、住宅を「自分の作品」として考えるような建築家は、住宅の本質を知らない自惚れ(うぬぼれ)屋だと思います。

 つまり「住宅=建築物」という考え方にとらわれているために、住宅が生活の中心的環境として、住む人にとってどういう意味をもつのであるかという、その住環境としての作用の重要性を知らない人たちなのです。

 しかし、「その住まいに住む人」は、専門的な知識を持っていません。したがって、本来の「正しい住宅」の計画は、住む人と住宅設計者(住宅環境を研究する研究家や施工業者)が心と心を通わせ、お互いの知恵を持ち寄った「合作」でなければなりません。

 ここで言う「正しい住宅とは住む人が幸福(しあわせ)な家庭環境を永続できる条件を備えた住宅のことです。

 私はこれまで五十年間、住宅職人として依頼主さんとともに、「正しい住宅」を建てるための努力を重ねてきました。

 家を建てるためには、立地条件や予算、家族構成など、さまざまな条件があります。 しかし、五十年の経験を通して、いくつかの「正しい住宅」を建てるポイントというべきものを発見してきました。

資料 幸福(しあわせ)を生む家の建て方より

・自然と調和した住宅環境は素直な子供を育てる

 子供は家庭環境によって人間としての基盤を確立していきます。つまり、子供は人生の拠点である住まいの影響を引きずって人生を歩むことになります。もし素直な子供にしたいと思ったら、生活が、自然体でなければそういう子は育ちません。陽性環境(自然と調和した環境)か陰性環境(人工的密閉環境)かによって、子供の性格が、変わります。

 たとえば住宅環境が春夏秋冬の季節の変化で満たされたら、感性や情緒が豊かに育まれます。それは、純粋な子供の五官が四季の気候や香りに刺激され、陽性の脳内モルヒネが、分泌されるからです。とくに、木材のような有機質環境は子供の情緒を安定させます。このことは、木箱、コンクリートの箱、プラスチックの箱を使ってマウス実験をした結果、分かったことです。無機質環境と有機質環境では、動物の生育過程に大きな差のあることが実証されたのです。しかし職人辰つあんは五十年間の住まいづくりの体験を通してすでに実感してきたことです。住宅環境と住む人の相関関係で最も早い時期に明らかになるのは家族間の信頼関係の良否です。特に親子の関係と子供の性格づくりについては、はっきりしています。まじめな住宅(自然体)の環境と不まじめな住宅(人工的)環境では培われる人間性の良否が明らかにわかります。

・客間(床の間)のもつ意味

客間には床の間がつきものとなっていますが、床の間を付けるのは、それなりの明確な理由があります。しかし、床の間の存在理由をしらないで客間を設計している建築家が、多く、意味も無くつけられていますから、床の間の正しい役割が果たされていません。

 床の間は、そこが客間であることを示し、お客の座る位置を示しています。また、床の間の位置は、主要な出入口より最も離れた奥につくられるものです。さらに、家族が、客間に集まった場合、昔で言えば家長の座る場を示すものでもあります。つまり、床の間の場所は、上座を示し、主賓が、床の間を背にして座ります。したがって家人たちが主賓の前を通って用を足すことのないように、また失礼のないようにするために、出入口から離れた位置であることが、望ましいのです。

 また、床の間の向きは西か北を背にすることが定法となっています。昔から東側は活力の場として若者が早朝より活動(仕事)をする方位とされ、西の方位は収穫された食物が保存され、家長や老人のいる位置であり、司(つかさ)の場所とされています。そのような意味から住まいにおける上座は西方位とされます。北側を背にする場合は、自然の恩恵の太陽を受け入れ、感謝を示す家長の象徴のためであり、南や東を背にした床の間は不自然とされています。

 辰つあん自身は、あの日、あの時に辰つあんの父親が、床の間を背にして語り悟した姿を幼い胸に秘めながら大人になったような気がします。床の間の前の父親の面影が心の支えとなって人生の迷いを乗り越えてこられたように思うのです。年配の人の中にはこのような思いをもつ人は少なくないでしょう。床の間にあるい客間は、このように幼児期からの人格形成にも一役買っていたのです。

資料 住宅ルネサンスより

 

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